NYダウ 12,258 (+191)
ナスダック 2,798 (+50)
為替 82円40銭/ドル
CME 10,720
(大証比+130)
原油(WTI) 101.91 (−0.32)
『米株市場は大幅に続伸。リビア情勢が落ち着くとの思惑から、買いが先行。』
リビア情勢の緊張が続く中、カダフィ大佐がベネズエラ・チャベス大統領の示した和平案を受け入れるとの見通しが強まったことや(=原油高一服)、米経済指標の好調を背景に、終日買いが先行した。
この日はほぼ全面高での展開で、輸送、通信、コンピュータ・半導体の上げが目立つ一方、産金株が下げている。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は10,720円と昨日の大証より130円高く、ADR(米国上場の日本株)もほぼ全面高となっている。
為替は1ドル=82円台半ば、1ユーロ=115円台前半へといずれも円安に振れている。特に、欧州中央銀行総裁が、4月の利上げ実施の意向を示したことで、円売りユーロ買いが強まっている。
週末の東京は戻り売りをこなしながら続伸が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り800万株、買いが1550万株で、750万株の買い越しに転じている。)
米株大幅続伸、CME・ADR高、円安と今朝は好条件が揃ったことから、朝方は先物や主力株を中心に買い先行が見込まれる。
特に、期末目前の急激なユーロ高は好材料で、欧州売り上げの高い精密・自動車や機械の一角に買いが集まり、指数を後押しすると見られる。
買い一巡後は、週末の接近や今晩の米雇用統計を前に、短期筋の手仕舞いも考えられるが、一昨日大きく下げた後だけに、下値も限定的と考えられる。
ただ、指数の日足は日経・TOPIXともに上昇トレンドのなかで3日足ブルー・先読みブルーと出ている。
また、右欄の6色分布図や増田レシオも依然調整含みにあり、週末・需要イベント前でもあることから、ここは買い急ぐ場面ではないと判断される。