『小反発。昨日の終値を挟んで終日揉み合う展開。』
日経平均は65円安の9,794円で引けた。
今朝は決定的な材料もなかったことから、朝方は昨日の終値近辺で穏やかに始まった。
全体に小動きの中、海外商品相場の切り返しから市況関連の一角が見直される一方、円高の影響で輸出関連がさえなかった。
しばらくは小高く推移していたが、前場中頃から短期筋の手仕舞いで値を崩し、前引けまで小安く推移した。
その後、円高が目先一服し、好決算も複数出たことから、後場に入ると再びプラスに切り返して9,800円近辺で揉み合った。
水産の一角や金属、非鉄、機械や繊維が高く、低位材料株への物色も比較的活発で、値上がり銘柄数は932を数えた。
一方、保険・情報通信・証券といった内需系の業種や空運・商社がさえず、値下がり数は589。
後場中頃には、トヨタの生産活動が予定より2〜3ヶ月早く正常に戻ると報じられ、これをきっかけに上げ幅を広げる場面もあったが、大引けにかけて失速して終わった。
出来高は19億株、売買代金は1兆3000億円と増えている。
指数の日足は、あいかわらず中段での揉み合い続きで、日経は3日足・先読みともにブルー、TOPIXはオールブルーながら先読みピンクと多少異なっている。
また、右欄6色分布図を見ると、日経平均では「上昇3波動」の数や増田レシオはわずかながら減る一方、TOPIXではともに増えている。
足元、有力株(特に225銘柄)には利食いが先行しているものの、材料株物色(テーマ性・好業績)の流れから東証1部全体では個々の波動は持ち直していると判断される。