『4日ぶりに反発。値頃感から目先買い戻しが入る。』
日経平均は74円高の10,526円で引けた。
CME・ADR安や円高(1ドル=81円台後半)と今朝の相場環境はあまり芳しくなかったが、朝方は小反発して始まり、10,500円台をいったん回復した。
主要輸出関連が意外高となり、素材の一角も買われ、一方、資源・エネルギー関連に利食いが出た。
前場中頃からは多少伸び悩んだものの下値は堅く、前引けまで小高く揉み合った。
昼間のバスケット取引は売り決め優勢と伝わった影響はほとんど見られず(約260億円成立)、上海市場の切り返しなどを追い風に、後場から再び上げ幅を広げた。
きのう下げの目立ったガラス・繊維が高く、輸送(自動車)や精密も確りで、値上がり銘柄数は1178。
一方、薬品・電力ガスといったディフェンシブ関連が小安く、値下がり数は356であった。
後場中頃からは10,500円付近で膠着したが、大引けにかけては買い戻しで一段高となった。
出来高は21億4000万株、売買代金は1兆5000億円へとややボリュームダウンしている。
指数の週足は上昇トレンドを維持しつつ、日経の3週足は先読み反してブルー・先読みブルー、また、TOPIXも先読みブルーで、目先、下げ(押し)となっている(3週影足はともに「はらみ」)。
また、上欄の6色分布図(週足)を見ても、両指数そろって「上昇3波動」の数や増田レシオは減少しており、週足から見た市場センチメントは目先ピークアウト感が出てきた。
来週も外部環境を見極めながら揉み合い・調整含みの展開か。