『小幅ながら6日続伸。中東情勢不安を上海株高が打ち消し。』
週明けの日経平均は15円高の10,857円で引けた。
先週末の米国株は景気回復期待から高値を更新していたが、1ドル=83円台前半へと円高気味に推移していたことから、寄り付きは利食い売りやや優勢でスタートした。
政情不安が広がる中東情勢も買い見送りムードを誘い、9時半頃に10,800円を割り込む場面もあった。
自動車、電機、銀行など主力銘柄が軒並み安となったが、下値では押し目買いが入り、前引けの下げ幅は僅か38円に過ぎなかった。
昼間のバスケット取引は小幅な売り越しと伝わったが(約386億円成立)、先週末に預金準備率の引き上げを発表した中国・上海株が底堅く推移していたため、後場に入ると一転、買い優勢となった。
13時前に前日の終値を回復させた後は、新たな手掛かり材料に乏しく、次第に膠着し始めた。
それでもソフトバンクが昨年来高値を更新し指数を押し上げたほか、米国市場と同様に、中東の混乱が原油高につながるとの思惑から石油・鉱業が高く、また、ゴム、パルプ・紙、ガラスなど素材関連が相場を支え、値上がりは768銘柄だった。
一方、繊維、海運、鉄鋼のほか、電機、精密が小幅安で、値下がりは734と値上がり銘柄数と拮抗している。
引けにかけては、主力株(コア30)に買いが入り、本日の高値圏で大引けを迎えた。
出来高は20億8000万株と11日連続して20億株を越え、売買代金は1兆4000億円だった。
指数の日足は、オールピンク・明日の先読みもピンクと上昇のエネルギーは続いているが、TOPIXレシオは、ついに過熱を示す70ポイントの大台に乗ってきた。