『小戻し。米国市場下げ一服を背景に買い戻しが入る。』
日経平均は36円高の10,274円で引けた。
週明けの米国市場がひとまず下げ止まったことや、海外商品高を手掛かりに、朝方は全般に小高く始まった。
日経朝刊で好業績観測の出た日立をはじめ、主力の電機の一角が買われたほか、市況関連も総じて高く、前場中頃にかけて10,300円を伺った。
ただ、企業決算たけなわに加え、北アフリカ情勢(=エジプト他)への見極めから、10時台は伸び悩み商状が続いた。
その後、新たな材料もなく、後場に入ると10,280円近辺で膠着した。
石油・鉱業や大手商社が連日高く、精密・建設・水産も確りで、値上がり銘柄数は897。
一方、ゴムや海運、倉庫、空運がさえず、業績不振銘柄も個別に売られ、値上がり数は605であった。
後場中頃、先物への仕掛け売りでいったん値を崩す場面もあったが、追随的な売りは出ず、引けにかけてやや持ち直した。
出来高は19億8000万株、売買代金は1兆4000億円と昨日並みに終わっている。
日経平均・TOPIXの日足は3日足・先読みブルーと足元弱く、加えて日経の25日足は連日ブルー(下降転換)、TOPIXの日足も「上昇の崩れ(C)」へと移り、ここにきてやや失速感が出てきた。
また、右欄6色分布図においても、連日「上昇の崩れ(C)」が増え、増田レシオも大幅に減るなど、目先調整感が著しい。