『小幅続伸。利食いをこなしながら底堅く推移。』
日経平均は21円高の10,746円で引けた。
週明けの米株市場やCME・ADRは小動きにとどまったことから、東京は昨日の終値近辺で静かに始まった。
資源・エネルギー関連や好決算銘柄が買われ、一方、金融の一角に利食いが出た。
昨日の意外高への反動や、前引け後の中国経済指標への見極めから積極的な売買は手控えられ、前場は前日の終値を挟んで膠着した。
昼間に発表された中国・消費者物価指数(1月)は、前年同月比+4.9%と予想の範囲に収まったことを受け(市場予想は同+5.0%)、後場寄りは先物主導で一段高となり、10,760円と今日の高値をつけた。
その後も売り買いが交錯しながら、高値圏での揉み合いが続いた。
市況関連(非鉄・商社・鉱業)が高く、ガラス・機械も確りで、値上がり銘柄数は802を数えた。
一方、精密やゴム・不動産・海運が安く、値下がり数は685であった。
引けにかけて多少利食いに押されたものの、終日、値保ちの良さが感じられた。
出来高は20億3000万株、売買代金は1兆5000億円と、さほど変化は見られない。
日経平均・TOPIXの日足は引き続きオールピンク・先読みピンクと強く、右欄の6色分布図や増田レシオ(市場センチメント)も連日上向きを維持している。