NYダウ 11,823 (−166)
ナスダック 2,686 (−69)
為替 82円10銭/ドル
CME 10,220
(大証比−150)
原油(WTI) 89.34 (+3.7)
『先週末の米国株式は大幅反落。エジプトの反政府デモが中東諸国に広がるとの懸念。』
2010年10〜12月期の米GDP(実質国内総生産速報値)の伸び率は予想を下回ったものの、個人消費は順調に回復しつつあり、これを好感して買い優勢のスタートとなった。
ただ、自動車大手フォードが発表した決算が失望を誘う内容だったことや、エジプト情勢の緊迫化、さらにナスダックのシステム不具合問題を受け売りが嵩んだ。
大型優良株は全面安で、特に半導体、通信、コンピュータなどハイテクセクターの下げがきつかった。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は10,220円で、先週末の大証より150円安く、ADR(米国上場の日本株)も全面安となっている。
為替は、1ドル=82円台前半で大きな動きは見られないが、1ユーロ=111円台半ばへと大きく円高方向に動いている。
週明けの東京は、調整(=続落)が想定される。(寄り前の外国人動向は、売り2000万株、買いが1730万株で、270万株の売り越しになっている。)
米国株やCME・ADRは大きく売られており、今朝の相場環境は良くないことから、寄り付きは全面売り先行のスタートが予想される。
特に円高や米ハイテク株安の流れを受けて、主力の電機・精密など輸出関連に売りが嵩むと思われる。
先週に引き続き、国内主要企業の10-12月期の決算発表で、業績内容の良かった企業が買われ、失望の決算発表銘柄は売られる選別物色となりそう。
なお、中国市場は2月2日から春節で1週間休場となるが、その前に利上げに踏み切るとの観測もあり注目される。
指数の日足は、上昇トレンドの中、3日足や先読みはブルーで上値の重たさを示しており、25日足ブルー転換の可能性も高い。
右欄6色分布図や増田レシオでも、「上昇のB(緑)」が減ると同時に「上昇の崩れC(赤)」が増え、利食い売りが進んでいることが解かり、利食いできるものはいったん利食い、新規の買いはひとまず様子見の場面と判断する。