『大幅続落。利食いが一気に加速。』
日経平均は163円安の10,274円で引けた。
米株続落に対して、CME・ADR高、円高一服と今朝は好材料・悪材料が入り混じり、寄りはひとまず小高く始まった。
ただ、買い方の勢いは予想外に弱く、早々に利食いに押されてマイナス圏に沈んだ。
その後も先物主導で下値を切り下げ、前引けにかけて10,350円近辺で売られた。
昼間のバスケット取引は買い決め優勢と伝わり(約450億円成立)、加えて、上海市場も朝安後に大きく切り返したことから、後場寄りは多少下げ渋ったものの、買いは続かなかった。
メガバンク・証券・保険や市況関連(鉱業・商社)、機械など幅広く下げ、値下がり銘柄数は1500と全面安で、31業種がマイナス。
一方、電力ガス・薬品といったディフェンシブ関連が物色された程度で、値上がり数は126にとどまった。
後場は終始、先物主導による下値慕いの流れが続き、戻りらしい戻りはほとんど見られなかった。
出来高は26億7000万株、売買代金は1兆9000億円と裁定解消売りや利食いの加速で一気に膨らんだ。