『反発。昨年5月以来の10,500円台を回復。』
日経平均は149円高の10,529円で引けた。
NYダウが2年5ケ月ぶりの高値となったことや、1ドル=83円台へと円安方向に動いていたことを好感して、寄り付きは先物や主力株を中心に全面買い先行のスタートとなった。
上値目途と意識された、日経225先物(2010年12月物)のSQ値(10,420円)を寄付きから上抜けしたため、投資心理が改善し、その後も上値を試す展開となった。
10,500円台を回復した後は、目先筋の利益確定売りが出て多少伸び悩んだものの、輸出関連株が相場を牽引し高値圏で推移した。
昼間のバスケット取引は、やや売り決め優勢と伝わったが(約309億円成立)、売り急ぐ流れにはならず、後場寄り以降も高値圏を守った。
値嵩ハイテク株の一角に上げ幅を広げるものも散見されるなど、値保ちはすこぶる良かった。
自動車をはじめ電機・精密など輸出関連や、証券・メガバンクなど金融関連が指数を牽引したほか、繊維・その他製品など内需の一角も強く、33業種すべてが値上がり、銘柄数も1250と全面高となった。
一方、既存店売上高が大幅に落ち込んだファストリテーリングが大幅安で指数の足を引っ張った程度で、値下がりは302に留まった。
引けにかけても買い優勢の流れが続き、97銘柄が昨年来高値を更新した。
出来高は23億9000万株、売買代金は1兆5000億円と大きく膨らんだ。
指数の日足を見ると、両指数揃ってオールピンク・明日の先読みもピンクと上昇のエネルギーが継続している。
右欄の6色分布図においては、両指数そろって「上昇波動」の割合が8割を超え、市場のセンチメントは好調だが、増田レシオでは相場の過熱を示す70ポイントに突入してきている。