『反落。SQで寄り付き荒い値動きの後は、一転して膠着。』
日経平均は74円安の10,211円で引けた。
メジャーSQ算出に伴う現物株の売買が大幅買い越しで、主力株を中心に高く寄り付いた(SQ値は10,420円74銭)。
その後は短期的な過熱感への警戒もあり、利益確定の売りが出て、一気にマイナスに転じた。寄り付き後20分の値幅は180円と波乱。
為替が円高気味に動いていたことから輸出関連が指数を押し下げたが、売り一巡後は小安い水準で膠着した。
昼間のバスケット取引は売り買い均衡で(約118億円成立)、後場寄り以降も10,200円台半ばで一進一退を続けた。
明日、利上げが警戒される中国で、11月CPI(消費者物価指数)など注目の経済指標の発表があり、この結果を見極めたいとの思惑が様子見ムードを強める要因になった。
海運・ガラス・非鉄など市況関連がきのうに続き売られたほか、自動車・電機・精密など輸出関連が弱く、値下がりは849銘柄。
一方、保険・その他金融・銀行など金融関連が高く、また、小売・食料品といった内需の一角が確りで、値上がりは653銘柄だった。
引けにかけても小安い水準で目立った動きはなく、そのまま大引けを迎えた。
出来高は31億1000万株、売買代金は2兆5000億円と、SQに伴い大きく膨らみ売買代金は今年最高を記録。
指数の週足は、オールピンク・先読みもピンクと上昇のエネルギーは継続しており、右欄6色分布図や増田レシオでも、市場のセンチメントは良好。今週TOPIXレシオ(週足)がプラスに転じたばかりで、過熱感は見られない。