『まちまち。日経は4日ぶり小幅反落、TOPIXは小幅続伸。』
週明けの日経平均は11円安の10,167円で引けた(TOPIXは2ポイント高の881ポイント)。
11月の米雇用統計が予想以上に悪い結果で、1ドル=82円台半ばまで円高が進んだことを嫌気して、寄り付きは輸出関連を中心に利益確定の売り優勢のスタートとなった。
ただ、10,150円を割り込む場面では、押し目買い意欲は強く、底堅い値動きとなった。
商品市況高を背景に、資源・素材関連が相場を下支え、また、金融関連の一角も確りだった。
昼間のバスケット取引は売り買い均衡、アジア株も高安まちまちと手掛かり材料難から、後場寄り以降も小安い水準で小幅なレンジでの上げ下げとなった。
13時過ぎ頃、中・小型株を中心に戻りを試したが、それでも高値と安値の値幅は僅かに36円と終日動意に乏しかった。
指数の足かせとなったのは、電機・精密・自動車など値嵩の輸出関連で、値下がり銘柄数は僅かに306だった。
一方、鉄鋼・非鉄・ガラス・海運など、市況関連が総じて高かったほか、倉庫・繊維・不動産など内需関連の一角も確りで、値上がりは1222銘柄と値下がり銘柄数を大きく上回った。
引けにかけても週末のメジャーSQを前に、積極的な売買は控えられ、膠着感を強めたまま大引けを迎えた。
出来高は14億8000万株、売買代金は1兆円と、先週末に比べ細った。
指数の日足は、両指数揃ってオールピンクながら、明日の先読みは日経がブルー、TOPIXはピンクと分かれた。
一方、右欄6色分布図や増田レシオでは、日経・TOPIXともに、良好な市場のセンチメントは継続しており、指数に見られるもたつき感は無い。