増田足 チャート分析ソフト【 2009-12-18 増田足 概要夕刊】
『小幅に反落。終日プラス圏も大引けで値を消した。』
日経平均は14円安の10,163円で引けた。
米国株は高安まちまちではっきりとしなかったが、米景気の持ち直しを裏付けるFOMC(連邦公開市場委員会)声明を受けて、円安(1ドル=89円台後半)に動いていたことを好感して朝方は買い優勢でスタートした。
その後も90円台へと円安が進行したため、採算が改善するとの期待感から輸出関連を中心に物色され、日経平均は10,200円台半ばまで上値を切り上げていった。
亀井金融相が、「デリバティブ(金融派生商品)規制に関する発言」をしたと伝わり、昼間のバスケット取引は売り決めやや優勢と伝わったこと(約337億円成立)も相場の重石となり、後場に入ると上値を縮小させて始まった。
売り一巡後は模様眺めムードが強まり、引け際までは10,200円を挟んだ狭いレンジでの上げ下げとなった。
昨日は新BIS規制導入の延期報道で値を上げたメガバンクや、連れ高していた証券・保険や不動産が戻り売りに押され安かったほか、内需ディフェンシブの電気・ガスや倉庫・陸運も売られ、値下がりは871銘柄。
また、朝方高かった自動車・電機など輸出関連は総じて値を消した。
一方、商品市況高を背景に、石油・鉱業・非鉄など資源関連や個別材料株の上げが目立った程度で値上がりは662銘柄だった。
引けにかけては先物主導で一段安となり、大引け1分前に日経平均は小幅ながらマイナスに転じて取引を終えた。
出来高は18億9000万株、売買代金は1兆2000億円と昨日に比べ激減。
指数の日足を見ると、25日足ピンク、3日足や先読みもピンクで目先上昇のエネルギーは継続しているが、3日影足ははらんで上値の重い形になった。
一方、指数の下げに対して上欄6色分布図や増田レシオは、むしろ改善しており、特に「立ち上がりのA」がひときわ増加し、上昇波動の中身が育っていることが判る。
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