『連日の大幅高で1万円台を回復。サプライズ報道で後場から一段高。』
日経平均は154円高の10,004円で引けた。
ここ三連休の間、海外市場が堅調に推移し、国内でも特にマイナス材料が出なかったことから、朝方は先物や主力株に買いが集まり、9,900円台で始まった。
内需系の業種や市況関連の一角が高く、また為替相場は多少円高に振れていたものの、輸出関連への影響は限定的であった。
大型連休の谷間とあって、市場参加者は少なかったものの、最近の海外株高が市場心理を後押しして、前引けまで9,950円近辺での高止まりが続いた。
正午前、米メディアがテロ組織アルカイダの指導者・ビンラディンの死亡を報じたことから、大証・先物市場は10,000円の大台を回復し、その勢いを駆って東京市場も後場寄り直後に10,017円と今日の高値をつけた。
海運を筆頭にゴム、不動産、倉庫などの業種が高く、値上がり銘柄数は1365と全面高で、32業種がプラス。
一方、鉱業や材料株の一角が安かった程度で、値下がり数は225にとどまった。
ここ最近、予想外の強さが続いていただけに、更なる上値追いはなかったものの、後場は終始10,000円を挟んで堅調相場が続いた。
出来高は18億3000万株、売買代金は1兆2000億円と低水準にとどまったが、後場から比較的膨らんだ。
指数の日足はブルーのすだれで引き続き上向いており(3日足・先読みピンク)、TOPIXの25日足もようやくピンク転換し、波動も「下降の終焉F(白)」へ変わった。
また、右欄の6色分布図では、両指数そろって「上昇3波動」の数や増田レシオは大幅に増えており、ここにきて市場センチメントは予想外の改善を見せている。