『小反落。新年度初日は黒星スタート。』
日経平均は46円安の9,708円で引けた。
米株反落・円安と、今朝はプラス材料・マイナス材料が綱引きして、朝方は昨日の終値近辺で始まった。
寄り前に発表された3月・日銀短観(大企業製造業DI)は+6と、市場予想(+4〜+7)の範囲に収まり、特に材料視されなかった。
寄り付き直後、先物主導で一瞬9,800円台に乗せたものの、短期筋の利食いがすかさず出て、一転、9,700円割れまで売られた。
ただ、下値では押し目買いや買い戻しも入り、前引けまで下げ渋った。
昼以降、更に円安に振れたことから(1ドル=83円台後半、1ユーロ=118円台半ば)、後場寄り早々、再び9,800円台をつけたが、引き続き上値は重く、その後はジリジリと値を消した。
円安を嫌気して紙パルプが安く、電力、空運、証券もさえない展開で、値下がり銘柄数は1340とほぼ全面安。
一方、資源・エネルギー関連(鉱業・石油・商社)が高く、不動産、銀行も小確りで、値上がり数は269。
今晩の米雇用統計(3月)への見極めから買いは入りづらく、14時半頃から再び下げに転じて終わった。
出来高は26億8000万株、売買代金は1兆6000億円と、ほぼ昨日並みの水準。
日経平均・TOPIXの週足は下降トレンドの中で3週足ブルーとなっているが、3週影足ははらんで先読みもピンクと、目先下げ止まり感が出てきた。
また、右欄の6色分布図(週足)や増田レシオ(同)の動きは両指数でまちまちとなっているが、ともに波動の崩れは一服しており、来週は、値固めの週となるか。