『続伸。米株続伸や円安ユーロ高を背景に、買いが先行。』
日経平均は107円高の10,693円で引けた。
今朝の米株続伸や目先円安の流れを受けて、東京は10,700円台を回復して始まった。
特に、この日の急激な円安ユーロ高(115円台)を追い風に主要輸出株が見直されたほか、市況関連の一角も買われ、前場は10,750円近辺で堅調に推移した。
昼のバスケット取引は買い決めやや優勢と伝わったものの(約460億円成立)、後場に入ると、一転、利食い先行の流れで、13時過ぎに10,700円を下回った。
週末の接近に加え、今晩の米雇用統計や週末の北アフリカ・中東情勢を見極めたいとの向きから、手仕舞いを急ぐ投資家が次第に増えた。
非鉄・石油、ガラスや保険・その他金融が高く、値上がり銘柄数は968を数え、全33業種がプラスになった。
一方、低位の一角などに利食いが出て、値下がり数は518。
後場中頃、10,664円と今日の安値をつけた後は、大引けにかけて多少上げ幅を広げた。
出来高は23億株で、売買代金も1兆5000億円へと結構膨らんでいる。
日経平均・TOPIXの週足は、先週の先読みに反して3週足ピンク(オールピンク)と強含んでいるものの、来週の先読みは再度ブルーとなっており、目先方向感が掴みづらい。
右欄の6色分布図(週足)や増田レシオ(同)は両指数ともに多少減っており、週足から見た市場センチメントは心持ち調整気味に推移している。来週も海外情勢を睨みながら揉み合う展開か。