『小幅続伸。朝高後は、終始、膠着相場。』
日経平均は44円高の10,636円で引けた。
週明けの米株続伸を手掛かりに、寄りは買いが先行し、10,600円台半ばで始まった。
電機・精密などの輸出関連株やメガバンクが高く、市況関連の一角も物色された。
朝方の買いが一巡した後は短期筋の利食いに押されたものの、下値は限定的で、前場は10,600円台前半で膠着した。
昼間のバスケット取引は少額ながら買い決め優勢であった効果もあり(約220億円成立)、後場寄り早々、前場の高値に迫ったものの、伸び切れずにそのまま揉み合った。
今週の変則日程もあり(4営業日・2/10はミニSQ)、上値追いに慎重な投資家が多かった模様。
保険・銀行や倉庫・情報など内需系の業種が高く、非鉄も確りで、値上がり銘柄数は632。
一方、紙パルプやゴム、電力ガス、商社・小売が小安く、値下がり数は852と、値上がり数を上回った。また、決算内容で明暗を分けるものがあいかわらず多かった。
後場中頃以降も小幅の上げ下げで、一日を通しての値幅はわずか25円にとどまった。
出来高は21億4000万株、売買代金は1兆4000億円と、膠着相場のわりに商いは多かった。
日経平均・TOPIXの日足は連日オールピンク・先読みピンクで、波動は引き続き上向きとなっている。
また、右欄の6色分布図(増田レシオ)も両指数そろって増えており、市場センチメントの改善はより鮮明になってきた。