『反発。米景況感の改善から買い戻しが進む。』
日経平均は112円高の10,543円で引けた。
米経済指標の好調に伴う今朝の米国株高や、昨夕の新日鉄・住金の合併報道を手掛かりに、朝方は一気に10,500円台を回復して始まった。
鉄鋼が軒並み高となり、主力の電機・自動車やメガバンクも買われ、前場中頃に掛けて10,600円手前まで上げ幅を広げた。
その後は短期筋の利食いに押されたものの、下値では買い戻しが入り、予想外に強い展開となった。
後場も引き続き10,500円台半ばで底堅く推移した。
今回の大型合併を機に、今後の業界再編を睨んだ思惑的な物色の流れが続いた。
週末の接近に加え、企業決算ピークや今晩の米雇用統計待ちなど、手仕舞い要因は複数あったものの、売り圧力は意外に小さかった。
鉄鋼を筆頭に繊維、紙パルプ、水産、食品が高く、値上がり銘柄数は1168を数えた。
一方、鉱業・石油の一角に利食いが出たほか、失望の決算銘柄も個別に売られ、値下がり数は351。
引けにかけて多少利食いに押されたものの、終日、値保ちの良さが目立った。
出来高は25億5000万株、売買代金は1兆6000億円弱と一気に膨らんでいる。
日経平均・TOPIXの週足は、先週の先読みに反してオールピンク・先読みピンクと、想定外の強さを見せている。
また、右欄の6色分布図や増田レシオ(週足)もおおむね増えており、週足から見た市場センチメントは依然上向きにあると考えられる。