NYダウ 12,105 (−107)
ナスダック 2,722 (−34)
為替 82円50銭/ドル
CME 10,545
(大証比−25)
原油(WTI) 98.1 (+2.68)
『米国株式は大幅続落。中東情勢の混迷が原油価格急騰に波及。』
中東・リビアの政情悪化で、原油価格が急騰したことから(一時1バーレル=100ドル台)、世界景気の減速を懸念した売りが優勢となった。
米経済指標(=中古住宅販売件数)は予想よりもよい内容だったが、相場に与える効果は見られなかった。
大型優良株はほぼ全面安で、工業、運輸、金融、通信など幅広く売りが広がり、値上がりは石油関連の一角に留まっている。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は10,545円で、きのうの大証より25円安く、ADR(米国上場の日本株)も全面安となっている。
為替は、1ドル=82円台半ば、1ユーロ=113円台前半と、円高気味に動いている。
東京は、引き続き調整色の濃い相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り2560万株、買いが1640万株で、920万株の売り越しになっている。)
米国株やCME・ADRは揃って安く、相場環境は相変わらず冴えないことから、寄り付きは先物や主力株を中心に売り優勢のスタートが想定される。
輸出関連や金融関連など主力銘柄は手掛けにくく、昨日増資を発表した東武には売りが嵩むと思われる。
一方、日本株比率を高める動きが出ていた外資証券の動向次第という面は否めないが、買いは原油価格高を背景に石油・資源セクターに限られるか。
指数の日足は、上昇トレンドを維持しつつも、3日足や先読みがブルーで目先調整感が強く、右欄6色分布図や増田レシオでも市場のセンチメントは急速に後退していることから、ひとまずは様子を見る一日と判断される。