『続落。朝安後はいったんプラスの場面も、後場から再び軟調。』
日経平均は85円安の10,579円で引けた。
三連休明けの米株市場やCME・ADRが大きく下げ、為替も円高気味に振れた影響で、朝方は10,600円を割り込んで始まった。
ただ、きのう大幅安した後だけに、すかさず買い戻しが入り、前場中頃にかけてわずかながらプラスに転じる場面もあった。
一方、北アフリカ・中東情勢への警戒感も根強く、一段の上値を買う動きもなく、10,650円近辺で前引けまで揉み合った。
後場は前引け近辺からのスタートになったが、主たる買いセクターもなく、再び下げ幅を広げる展開となり、13時半頃には前場の安値も下回った。
このところの原油急騰にもかかわらず鉱業に利食いが嵩み、海運をはじめその他金融・証券も安く、値下がり銘柄数は1257とほぼ全面安の展開。
一方、空運、水産、サービスや陸運などが小幅に上げた程度で、値上がり数は314にとどまった。
引けにかけても安値圏での揉み合い続きで、戻りらしい戻りは見られなかった。
出来高は25億4000万株、売買代金は1兆8000億円弱と結構出来ている。
日経・TOPIXの日足は依然上昇トレンドを保ちながらも3日足・先読みともにブルーで「目先押し」となっている。
また、上欄の6色分布図を見ても、両指数ともに「上昇3波動」の数や増田レシオは連日減っており、ここ海外要因をきっかけに、個々の銘柄への利食いが急速に進んでいることがわかる。もうしばらく揉み合い・調整局面か。