『7日ぶりに大幅反落。北アフリカ情勢の混乱を嫌気。』
日経平均は192円安の10,664円で引けた。
リビア情勢の緊迫化で、週明けの欧州株式市場が軟調に推移した影響から、東京は予想外に売りが先行して始まった。
代表的な輸出関連株やメガバンクを中心に全面安の展開となり、前場中頃には10,700円も割り込んで更に下値を試した。
10時半頃、10,639円と今日の安値をつけた後は、ようやく下げ一服となったものの、戻す勢いはなかった。
昼間のバスケット取引はやや売り越しと伝わり(約380億円成立)、上海などのアジア市場も下げが目立つなど、引き続き相場環境は悪かったものの、後場は前引けの水準で始まり、わずかながら下げ渋った。
朝方から続いた円高ユーロ安の流れが落ち着いたことなどから、値頃感からの買い戻しが入った模様。
それでも全面安の流れに変わりはなく、証券・その他金融・保険・銀行といった金融セクターや海運の下げがきつく、値下がり銘柄数は1429に達し、30業種がマイナス。
一方、原油高騰(ドバイ、北海)をきっかけに石油・鉱業の一角が高く、電力ガスも小確りで、値上がり数は171にとどまった。
後場後半には10,700円を伺ったものの、結局、ほどんど戻し切れずに終わった。
終日、手仕舞いが嵩んだ影響から、出来高は25億1000万株、売買代金は1兆7000億円と膨らんでいる。
指数の日足は上昇トレンドを維持しつつ、3日足は昨日の先読みに反してブルー・先読みブルーと目先弱く、3日影足も「反転」の形と悪い。
また、上欄の9色分布図を見ても、両指数そろって「上昇3波動」の数や増田レシオは目先頭打ち状態にあり、外部環境の悪化を背景に、当面、揉み合い・調整含みとなるか。