『小幅続伸。高値警戒から上値では利益確定売りも出たが、連日で高値を更新。』
日経平均は28円高の10,836円で引けた。
欧米株高の流れを受け継ぎ、寄り付きは先物や主力株を中心に買い先行となり、きのうの高値を更新してスタートした。
外国人投資家の買い観測も伝えられ10,800円台後半まで買い進まれたが、10時過ぎ頃からは短期的な過熱感が意識され、次第に利益確定の売りが上値を抑え始めた。
それでも昨日に続き金融関連や値嵩ハイテク株の一角が堅調で、指数を下支えした。
アジア株式は総じて小幅安の展開で、昼間のバスケット取引も売り決めがやや優勢と伝えられたことから(約423億円成立)、後場寄りは一段と上げ幅を縮小させて始まった。
G20財務相・中央銀行総裁会議を明日に控え、ひとまず持ち高を減らす動きも出たといわれ、再び上値を追う動きは見られなかった。
結局、鉱業・海運・ゴムなど出遅れの市況関連や、不動産・メガバンク・証券が強く、電気ガスなど内需関連も幅広く買われ、値上がりは1044銘柄となった。
一方、昨日大幅高を演じたその他金融が利食い売りに押されたほか、繊維、精密、小売が小幅安で、値下がりは498銘柄だった。
引けにかけても動意に乏しく、前日の終値をやや上回る水準で膠着したまま大引けを迎えた。
出来高は24億4000万株と9日連続で20億株を超え、売買代金も1兆8000億円と高水準を維持している。
指数の日足は、オールピンク・明日の先読みもピンクと上昇のエネルギーが続いているが、増田レシオでは、高値警戒ラインの70ポイントに迫ってきている。