『反発。エジプト情勢沈静化で、およそ9ヶ月半ぶりの高値。』
日経平均は120円高の10,725円で引けた。
エジプトのムバラク大統領の辞任報道を好感して、米国株式が2年8ヶ月ぶりの高値を更新するなど、連休中の良好な外部環境を背景に、寄り付きは買い先行のスタートとなった。
寄り前に発表された国内GDP(10−12月期)は年率換算で−1.1%となり、予想(同−2.0%)していたほど悪くなかったことも安心感に繋がり、10,700円を回復する場面もあった。
買い一巡後はやや伸び悩みを見せたが、輸出関連や金融関連など主力銘柄が相場を支え、その後も高値圏を維持した。
本日より大証は新しいデリバティブシステム「J−GATE」を稼働させ、先物・オプション取引の昼休みを廃止したが、この時間帯で目立った値動きはなかった。
ただ、アジア株式は総じて買い優勢の展開で、後場に入っても高値圏で堅調に推移した。
新たな手掛かり材料に欠ける中、米国株に比べ割安感が強い日本株、特に時価総額の大きい銘柄に外人買いが入っているとの噂も流れ、後場中頃より上げ幅を広げ、10,700円台に再び乗せてきた。
トヨタを先頭に自動車株や、日立・東芝など主力の電機株、さらにはメガバンク、大手不動産などが軒並み高で相場を牽引し、値上がりは1190銘柄、33業種すべてがプラスで文字通り全面高商状となった。
一方、失望の決算発表をした一部銘柄が散発的に売られた程度で、値下がりは343銘柄に過ぎない。
引けにかけても買い優勢の流れが続き、日経・TOPIXともに高値引けとなっている。
出来高は20億7000万株、売買代金は1兆5000億円で、先週末と同水準。
日経の日足は、先読みに反して3日足はピンクとなり、オールピンク・明日の先読みもピンクと上昇のエネルギーは継続している。
足踏み状態だった右欄6色分布図や増田レシオも、再び上向き傾向となっており、利食い売りをこなしつつ全体相場は上値を試す流れとなっている。