『反落。アジア株安や先物への大口売りが相場を冷やす。』
日経平均は118円安の10,360円で引けた。
今朝の米国市場やCME・ADRは総じて小高く終わり、為替も円安に振れていたものの、寄りは予想に反して売り優勢でスタートした。
企業決算のピークや週末、中国・旧正月の接近を前にいったん手仕舞う動きが強まり、前場中頃から先物主導で一気に下値を切り下げた。
また、前夕からの日本国債格下げショックは、朝の時点でひとまず収まっていたものの、多少場味を悪くしていた。
昼間のバスケット取引は買い決めやや優勢と伝わったものの(約510億円成立)、アジア市場が全般にさえなかった影響から、後場は一段安で始まり、直後、10,332円と今日の安値をつけた。
その後、値頃感からの買い戻しで下げ渋ったものの買いは続かず、再び売り優勢となった。
市況関連(鉄鋼・鉱業)や証券・メガバンク・保険・不動産が売られ、値下がり銘柄数は1318と全面安で、31業種がマイナス。
一方、機械の一角が連日高く、ゴムも確りで、値上がり数は263。
後場中頃を過ぎるとようやく下げ一服となり、大引けにかけて多少値戻しした。
出来高は21億株、売買代金も1兆5000億円と手仕舞いが嵩んで影響で、増えている。
日経平均・TOPIXの週足は上昇トレンドを維持しながらも、3週足は先読みどおりブルーに変わり、来週の先読みもブルーと、目先、揉み合い・調整含みとなっている。
また、右欄の6色分布図や増田レシオにおいても、両指数ともに目先調整気味にあり、来週は決算動向を見極めながら一進一退の流れか。