『4日ぶり反落。外部環境の悪化を受け、利益確定の売りが優勢。』
日経平均は120円安の10,437円で引けた。
米国株安や、円高(1ドル=81円台後半)を嫌気して、寄り付きは先物や主力株をはじめ幅広い銘柄に利益確定の売りが先行した。
10,500円を割り込んだ後も、前引け後に予定される中国・主要経済指標(GDP・消費者物価指数・鉱工業生産・他)の発表を控え、全般見送りムードが強く、その後も下げ幅を広げていった。
輸出関連や金融関連が下げを主導し、全体の8割近くの銘柄が売られる展開となった。
注目の主要経済指標が発表された後の中国・上海株式が、インフレ懸念に伴う金融引き締めへの警戒感から一段安となっていたため、後場寄り以降も買い手控えムードに変わりはなかった。
個人投資家を中心に買いが続いていた材料株にも、今日は利益確定売りが優勢となった。
その他金融を筆頭に、証券・銀行・保険(金融関連)が軒並み安で、また、円高で収益悪化が懸念される電機・精密・自動車・機械(輸出関連)や商社・鉱業・非鉄(市況関連)なども利益確定の売りに押され、値下がりは1245銘柄を数えた。
一方、パルプ紙・陸運・水産農林・電気ガスの4業種が確りだった程度で、値上がりは305銘柄に過ぎない。
引けにかけても目立った動きはなく、安値圏で大引けを迎えた。
出来高は20億4000万株、売買代金は1兆3000億円と、昨日並み水準。