『小幅続伸。個別物色の流れが相場を下支え。』
日経平均は16円高の10,518円で引けた。
米国休場もあって、今朝は相場を方向付けるような目立った材料はなかった。
寄りは悪材料の出た高炉大手や輸出関連を中心に売りが先行したものの、その後は値頃感からの買い戻しで10,500円台を回復し、前場中頃プラスに転じた。
米国三連休の影響から普段より市場参加者は少なく、昨日急落した中国市場への警戒感も強まり、前引けまで小高い水準での揉み合いが続いた。
昼以降、上海市場がまずまず底堅かったことから、後場寄り直後には上げ幅を広げる場面もあったが、上値を追うまでの勢いはなかった。
市況関連(鉱業・商社)が高く、不動産・倉庫といった内需系業種も確り。また、低位材料株も個別に買われ、値上がり銘柄数は943を数えた。
一方、日経朝刊における減額修正観測から大手鉄鋼が安く、薬品・証券や精密の一角もさえない展開で、値下がり数は547。
引けにかけては、三連休明けの米国市場への見極めから小口の売りに押されて終わった。
出来高は19億6000万株、売買代金は1兆2000億円と、昨日並みにとどまっている。