『小反落。利食い先行の流れも下値は限定的。』
日経平均は31円安の10,510円で引けた(TOPIXはほぼ変わらずの926ポイント)。
週明けの米株市場は高安まちまちに終わり、加えて、欧州財政問題の再燃から為替が円高に振れた影響で、朝方は10,500円を割り込んで始まった。
自動車などの輸出関連や大手金融株に短期筋の利食いが出たものの、売りの勢いはさほど強くなく、徐々に下げ渋った。
市況関連の一角や低位材料株への物色が市場心理を下支えして、前場中頃から10,500円台に戻してさらに下げ幅を縮めた。
円高一服を手掛かりに(1ドル=83円台前半)、後場寄り直後、ほぼイーブンまで戻したものの、さすがに一段の上値を追う動きには至らず、その後は一転じり安で推移した。
証券・不動産・その他金融や精密が安く、値下がり銘柄数は462。
一方、鉄鋼株が軒並み高となったのをはじめ海運・商社(市況関連)が買われ、ゴムも連日高で、値上がり数は1069と値下がり数を大幅に上回った。
後場中頃からやや売りが加速したものの、10,500円台はキープして終わった。
出来高は21億1000万株、売買代金は1兆3000億円と先週末より減っている。
指数の日足は日経平均・TOPIXともに引き続きオールピンクで、日経の先読みはブルーと上値は多少重くなっている。
一方、右欄の6色分布図は両指数そろって良くなっており、指数の足踏みにもかかわらず市場センチメントは強気に傾いている。
本日の増田レシオは目先過熱感が出始めており、今後は全般に底堅く揉み合いつつ、選別物色の流れを強めるか。