『小反落。利食い先行の流れも、中小型株や材料株への物色が相場を下支え。』
日経平均は18円安の10,380円で引けた。
今朝の米国市場やCME・ADRは高安まちまちと、目立った材料もなかったことから、朝方は昨日の終値近辺で始まった。
海外商品相場が下げた影響から市況関連に利食いが出る一方、国際優良銘柄の一角は確りで推移し、前場中頃まで小幅の上げ下げが続いた。
ただ、昨日の好スタートの反動もあって、主力株の動きは総じて鈍く、前引けにかけて次第に利食い優勢の流れとなった。
昼前後から始まったアジア市場が総じて小安かったこともあり、後場から多少下げ幅を広げたものの、中小型株や材料株への物色が市場心理を下支えして、下値は限られた。
朝方安かった石油・商社が切り返し、その他金融・不動産、自動車も確り。また「原発関連」「電池関連」といったテーマ性物色も見られ、値上がり銘柄数は950と値下がり数を大きく上回った。
一方、メガバンク(銀行)・保険や陸運・小売など、内需系の業種が安く、値下がり数は557であった。
引けにかけては小安い水準での一進一退が続いた。
出来高は17億3000万株、売買代金は1兆2000億円と多少増えている。
指数の日足は、日経平均・TOPIXそろってオールピンク・先読みピンクで引き続き上値慕いとなっているが、3日影足ははらんで、目先上値が重くなった。
一方、右欄の6色分布図では、両指数ともに「上昇3波動」の数や増田レシオは増えている。本日、指数は反落したが、市場センチメントは引き続き上向いていることが読み取れる。