『小反落。連日、狭いレンジでの小動き。』
日経平均は7円安の10,304円で引けた。
米株市場やCMEはまずまず堅調だったものの、寄りは意外に小安く始まった。
来週のクリスマスを前に、外国人をはじめ市場参加者の減少も噂され、早めに利食いを出す投資家が多かった模様。
市況関連が総じて安い一方、メガバンクが連日高く、電機の一角も買われ、前場は昨日の終値を挟んで小幅の値動きに終始した。
中国市場がややさえなかった影響や週末の接近から、後場に入るとじりじりと下値を切り下げ、14時前に10,280円まで下げた。
また、先日、鳴り物入りで新規上場した大塚HDが値崩れしたことも場味を悪くした。
商社・石油に利食いが出たほか、情報通信や紙パルプが安く、値下がり銘柄数は736。
一方、銀行・保険・不動産といった内需系が高く、薬品の一角も見直され、値上がり数は757と、値下がり数をやや上回った。
出来高は20億5000万株、売買代金は1兆4000億円とおおむね前日並みに終わっている。
指数の週足は、日経平均・TOPIXそろってオールピンク・先読みピンクと強く、引き続き上昇(戻り)を示している。
また、右欄の6色分布図(週足)や増田レシオ(同)も週を追って良くなっており、週足から見た個別株の波動の実体(=市場センチメント)は一層改善している。
特に、足元、TOPIXベースでの改善が進んでおり、来週も循環物色の流れから底堅い「師走相場」が続くか。