『売り買い交錯で小反落。利食いをこなしつつ底堅い動き。』
日経平均は7円安の10,309円で引けた。
FOMC通過後の米株市場がまずまず堅調に終わり、為替も円安気味に振れたことから、朝方は全般に小高く始まった。
8時50分に出た注目の日銀短観(12月 大企業・製造業DI)は+5と、市場予想(+4)を上回ったこともプラスに働いた模様。
上値では短期筋の利食いが出る一方、下値では買い戻しや押し目買いが入り、前場は昨日の終わりを挟んで推移した。
昼以降、アジアの主要市場が小安く推移した影響から、後場寄り直後には10,300円を割り込んだものの、買い戻しの流れも続いて下値は限られた。
ここ上げの目立った鉱業をはじめ、鉄鋼・海運など市況関連の一角が安く、値下がり銘柄数は591。
一方、商社が見直されたほか、水産農林、サービスやその他金融など内需系が確りで、値上がり銘柄数は895と、値下がり数を上回った。
後場中頃、プラス圏に浮上してからはじり高で推移したが、大引けで再び下げに転じた。
出来高は20億6000万株と大台をキープし、売買代金は1兆4000億円と昨日並みに終わっている。
日経平均・TOPIXの日足は連日オールピンク・先読みピンクであいかわらず基調は強い。
一方、右欄の6色分布図や増田レシオでは、日経(225銘柄)はほぼ横バイとなっているのに対して、TOPIXは今日も良くなっており、物色の矛先が出遅れ銘柄(二番手・三番手銘柄)に向かっていることが確認できる。