『続伸。5月14日以来、およそ7ヶ月ぶりの高値を回復。』
日経平均は53円高の10,285円で引けた。
米国株高に加え、1ドル=84円台前半へと円安方向に動いていたことから、寄り付きは輸出関連を中心に買い先行のスタートとなった。
寄り前発表の7〜9月期GDP(国内総生産)改定値が予想を上回る良い結果となったことも好感され、10,300円に接近したが、買い一巡後は、利益確定の売りが出て多少伸び悩みを見せた。
ただ、長期金利の上昇を受け、利ざや改善期待の買いが銀行や保険株に入り全体相場を支えた。
昼の間、中国・上海株が弱含んでおり、後場寄りは様子見ムードを強めたが、前場おとなしかった証券株が動意付いたことで投資家心理が好転。
その後は再び戻りを試し、前場の高値を目指す流れとなった。
今日の相場を主導したのは証券・保険・銀行(業種別値上がりベスト3)で、そのほか、自動車・電機・精密など輸出関連も確りで、値上がりは808銘柄だった。
一方、ガラス・海運・非鉄など市況関連が小安く、また、不動産や電力・ガスなど内需の一角が一服で、686銘柄が値下がりした。
明日のメジャーSQを控え、結局1日の値幅は僅かに58円と膠着感が強かったが、波乱なく堅調に推移した。
出来高は21億2000万株、売買代金は1兆4000億円で、11月30日以来の20億株超え。
指数の日足は、日経・TOPIX揃って、オールピンク・明日の先読みもピンクと上昇のエネルギーは強い。
右欄6色分布図でも上昇波動の中身が順調に育ってきており、さらに増田レシオでは過熱を示す「70ポイント」に至っていないことから、一段高の期待が強い。