『週明けの米国株式はまちまち。NYダウは小幅反落、ナスダックは連日で高値更新。』
バーナンキFRB議長が「景気回復のペースについて慎重にみている」と発言したことが嫌気され、売り先行で始まったものの、下値を売り込む流れにはならず、押し目買いが下値を支えた。
大型優良株は総じて小安く、ヘルスケアやバイオ関連が軟調だった一方、産金株や石油・エネルギーなど資源関連が確りだった。
シカゴで取引されている日経平均先物(12月物)は10,185円で、きのうの大証より5円高く、ADR(米国上場の日本株)は高安まちまち。
為替は、1ドル=82円台後半と円高は一服となっているが、欧州の金融システム不安を背景に、1ユーロ=109円台後半へと円高が進んでいる。
東京は、揉み合い調整含みの相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り820万株、買いが1650万株で、830万株の買い越しになっている。)
米国株やCME・ADRは高安まちまちで、相場の方向感を示すものがなく、寄り付きはきのうの終値付近でのスタートが予想される。
ユーロに対する円高で、欧州売り上げ比率の高い輸出関連に売りが想定される一方、最高値を更新した金など商品市況高を背景に資源関連や、出遅れの内需関連には押し目買いが見込まれる。
また、主力株が手掛け難い中、きのう中小型株物色の様相が強まっており、本日もこの流れが続くと思われる。
日経の日足は、オールピンクも先読みはブルーで、目先上値の重たい形になっているが、右欄6色分布図や増田レシオを見る限り、市場のセンチメントは良好で、引き続き波動のよい銘柄への押し目買いに徹する場面と判断する。