増田足 チャート分析 【 2009-07-09 】
*シンガポールで取引されている日経平均先物は、8時45分現在、9,325円近辺で取引されている。
NYダウ 8,178 (+15) ナスダック 1,747 (+1) 為替 92円85銭/ドル CME
9,345 (大証比−65) 原油(WTI) 60.14 (−2.79)
『米国市場は、NYダウ・ナスダックともに小戻しして引けた。』
ここ地合いの悪さや企業業績への懸念から売り先行の場面もあったが、値頃感からの買い戻しが入り、引けにかけて何とか切り返した。
大型優良株は高安まちまちで、バイオ関連やコンピュータの一角が小高く、一方、産金株(資源関連)をはじめ金融、保険、通信がさえない。
シカゴで取引されている日経平均先物(9月物)は、9,345円ときのうの大証より65円安く、ADR(米国上場の日本株)もほぼ全面安商状。
為替は、米国経済への先行き不安からドルが売られ、1ドル=92円台後半(一時、91円台後半)へと円高が進んでいる。
東京は連日調整色の強い相場(=続落)が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り3350万株、買いが2160万株で、1190万株の大幅売り越しに転じている。)
米国株は目先下げ止まったものの、円高進行・原油安(商品市況安)と、今朝も悪い条件が揃ったことから、朝方は先物主導で売り先行が予想される。
特に、急激な円高は懸念材料で、自動車をはじめ精密・電機に嫌気売りが嵩むと見られるほか、市況関連(鉄鋼・非鉄・商社)も連日軟調が想定される。
物色の対象は、本日も消去法的にディフェンシブ関連が中心と思われ、また、イタリア・サミットでの「G8首脳宣言(先進国の温室ガス80%削減)」を受けて「環境関連」にも買いの手が回るか。
指数の日足は、両指数ともに下降転換し(25日足連続ブルー)、3日足ブルー・先読みブルーと目先の基調も弱く、また、ローソク足はネックラインを割り込んできた。
また、上欄の6色分布図も、調整の度合いをいっそう深めていることから、本日も買いは見送りと判断される。
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