増田足 チャート分析 【 2009-07-08 】
*8時50分に発表された機械受注統計(5月)は、前月比−3.0%とさえない(市場予想は同+2.0%)。
*シンガポールで取引されている日経平均先物は、8時45分現在、9,520円近辺で取引されている。
NYダウ 8,163 (−161) ナスダック 1,746 (−41) 為替 94円85銭/ドル
CME 9,590 (大証比−50) 原油(WTI) 62.93 (−1.12)
『米国市場は、NYダウ・ナスダックそろって大幅に下落して引けた。』
特段の悪い材料はなかったものの、このところの地合いの悪さや、今後の企業決算(4−6月期)への警戒感もあって、終日、売りが先行した。
この日は全面安商状で、特に金融株や石油、コンピュータ・半導体関連、輸送、通信の下げが目立っている。
シカゴで取引されている日経平均先物(9月物)は、9,590円ときのうの大証より50円安く、ADR(米国上場の日本株)も全面安となっている。
為替は、1ドル=94円台後半へと連日円高に振れている。
東京は引き続き調整の濃い相場展開(=続落)が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り2280万株、買いが2300万株で、20万株の小幅買い越しに転じている。)
ここ連日、利食い・調整の流れが続いているが、今朝も米国株安・円高・原油安と悪い条件が揃ったことから、朝方は先物を中心に売り先行で始まると思われる。
下げの中心は、金融セクターや輸出関連(自動車・精密・電機)、市況関連(鉄鋼・非鉄・商社・海運)と見られ、寄り前の機械受注統計(5月)の内容如何では、設備投資関連にも売りの手が広がるか(市場予想は前月比+2.0%)。
また、本日始まるイタリア・サミットへの見極めから実需の買いは入りづらい状況で、物色の矛先はディフェンシブ関連や低位材料株が中心か。
指数の日足は、25日足がブルーに変わり(下降転換)、更に3日足ブルー・先読みブルーと目先の基調は弱く、また、上欄の6色分布図も、一段と調整色を濃くしていることから、引き続き「買い見送り」の場面と考えられる。
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