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増田足 チャート分析ソフト【 2010-5-31 増田足 概要夕刊】 『小幅に続伸。薄商いで方向感に乏しい展開。』 日経平均は6円高の9,768円で引けた。 スペインの格下げをきっかけとした、先週末の米国株安やユーロ安を嫌気して、寄り付きは先物や主力株を中心に売り優勢のスタートとなった。 寄り前発表の4月の鉱工業生産指数(前月比+1.3%)は予想を下回り、社会党の連立政権離脱という政治リスクも投資家心理の重石となった。 その後、円高一服(1ユーロ=112円台半ば)の流れを受けて、買戻しが入り下げ幅を縮小。一時はプラスに転じる場面も見られたが、上値も重く、前引けは再び小幅マイナスに沈んだ。 輸出関連は高安まちまちで方向感に乏しく、資源関連が弱含んだ一方、内需の一角が確りだった。 アジア株が総じて堅調推移しており、昼間のバスケット取引きが買い優勢と伝わったため(約399億円成立)、後場寄りは一転プラスのスタートとなった。 幅広い業種に買戻しや押し目買いが入り、間もなく前場の高値を上抜けして、日経平均は9,800円台を回復した。 一部では「年金による買いではないか」との噂も出て、その後も戻り売りをこなしつつ、小高い水準で推移した。 個別では、繊維、医薬品、陸運(内需関連)や、石油、鉄鋼(市況関連)などを中心に幅広く見直し買いが入り、値上がりは1244銘柄を数えた。 一方、銀行、証券、その他金融(金融関連)や、自動車、電機、精密(輸出関連)、商社などが小幅に値を下げ、値下がりは大型株を中心に335銘柄だった。 引けにかけては再び目先筋の利食い売りに押され、プラスで大引けを迎えたものの、値上がり銘柄数の割りに指数の上げ幅は極端に小さい。 出来高は17億5000万株、売買代金は1兆2000億円で、先週末に比べ大きく減少している。
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