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増田足 チャート分析ソフト【 2010-5-10 増田足 概要夕刊】 『3日ぶりに反発。EUが基金設立で懸念後退。』 日経平均は166円高の10,530円で引けた。 先週末の欧米株式は大幅下落していたが、東京の寄り直前にユーロ導入国の緊急支援基金「欧州安定化メカニズム」の創設合意観測で、ユーロ不安がひとまず和らぎ、寄り付きは買戻し優勢のスタートとなった。 日銀も2兆円の資金供給オペ実施に加え、臨時の金融政策決定会合(日米欧によるドルの協調対応策再開)を開くと発表したことも安心感を誘い、上げ幅を広げ10,500円を回復した。 積極的に買い進むまでの動きにはならなかったものの、値嵩株の上げが指数を牽引し、前場は予想外の戻りを演じた。 日米欧の金融当局が、相次ぎ金融安定化策を打ち出したことで、売りにくさに繋がり、昼間のバスケット取引も、やや買い決め優勢(228億円成立)と伝わった。 これを受け後場寄りは、前場の流れを引き継ぎ上げ幅を広げて始まった。 ただその後は、今夜の欧米市場の動向を見極めたいとするムードが次第に広がり、上値の重さも見せた。 石油・鉱業・海運・鉄鋼・非鉄など市況関連やメガバンク・その他金融など先週売り込まれた銘柄の買戻しが目立ったほか、繊維・倉庫など内需関連の一角も買われ、33業種すべてがプラス、値上がりは1344銘柄を数えた。 一方、先週末の決算発表で期待に届かなかった、東芝やパナソニックなど失望の決算銘柄が弱く、値下がりは283銘柄だった。 引けにかけても10,500円をやや上回る高値圏で堅調に推移し、本日の取引を終えた。 出来高は24億4000万株、売買代金は1兆8000億円と先週末に比べると大きく減衰。 指数の日足は、両指数そろってオールブルー・明日の先読みもブルーと、今日の戻り程度では上昇エネルギーは戻ってきていない。
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