増田足 チャート分析【 2009-12-18 増田足 概要朝刊】
NYダウ 10,308 (−132) ナスダック 2,180 (−27) 為替
89円95銭/ドル CME 10,115 (大証比−35)
原油(WTI) 72.65 (−0.01)
『米国市場はNYダウ・ナスダックそろって大幅に下落。』
この日の商品相場(金)の下落に伴う市況関連株の下げや、金融大手(モルガン・スタンレー)に対する業績見通しの引き下げの影響から、終日、売り優勢の流れになった。
大型優良株は全般に安く、産金株や石油をはじめ、バイオ、コンピュータ・半導体関連、通信、保険など満遍なく売られている。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は、10,115円ときのうの大証より35円安く、ADR(米国上場の日本株)も総じて小安く終わっている。
為替は、1ドル=89円台後半へと(ドル高)円安気味に振れている。
週末の東京は小安い展開(小幅続落)が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り2100万株、買いが1700万株で、400万株の売り越しに転じている。)
米国株やCME・ADRが下げ、商品相場も弱いことから、朝方は全般に売り先行でスタートすると思われる。
特に、商品相場の下落で、昨日上げの目立った市況関連株(石油・鉱業・非鉄・海運)に、一転、手仕舞いが嵩むと見られ、指数の重石になると想定される。
また、週末の接近に加え、昨日、金融庁は「金融・資本市場に関する制度整備の検討案」として金融業界への監督強化を打ち出していることもあり、市場参加者の動きも鈍く、終日、さえない展開が予想される。
指数の日足は、両指数そろって中段の位置で、戻りのエネルギーを維持しており、上欄の6色分布図も改善傾向を示しているものの、ここは様子見の位置にと判断される。
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