増田足 チャート分析【 2009-12-14 増田足 概要朝刊】
*8時50分に発表された12月の日銀短観(大企業・製造業DI)は「−24」と、市場予想「−27」よりもやや良い内容となっている。
*シンガポールで取引されている日経平均先物は、8時45分現在、10,065円近辺で取引されている。
NYダウ 10,471 (+65) ナスダック 2,190 (−0.5) 為替 89円20銭/ドル
CME 10,090(大証比−10) 原油(WTI) 69.87 (−0.67)
『先週末の米国株式は高安まちまち。消費指標を好感するも商品市況の下落が上値を抑えた。』
米経済指標(=小売売上高、12月ミシガン大学消費者信頼感指数)の内容が予想よりも良く、個人消費が堅調に推移し、米景気の回復につながるとの期待から買いが優勢だった。
ただドル高が、商品市況(石油・産金株)の値下がりにつながり上値を抑え、ハイテク株の比率が高いナスダックも3日ぶりに上げ一服となった。
大型優良株は総じて小高く、金融・不動産・運輸などが買われた一方、石油・エネルギー関連や産金株、半導体は値を崩した。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は、10,090円で先週末の大証より10円安く、ADR(米国上場の日本株)は高安まちまち。
為替は、1ドル=89円台前半で、円安ぎみに動いている(一時89円台後半)。
週明けの東京は戻りを試す相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り2370万株、買いが2510万株で、140万株の小幅買い越しとなっている。)
米国株やCME、ADRはいずれも方向感に乏しく、東京は先週末の大幅高の反動もあって寄り付きはやや売り優勢のスタートになりそう。
ただ、市場のセンチメントがまずまず良いことや、円安を背景に輸出関連(自動車・電機・精密)は買い戻しが進むと見られ、中国の経済統計の強さを追い風に機械など中国関連も引き続き戻りが期待できる。
また、ここ俄かに動き出している通信・ネット関連の値動きにも注目したい。
一方、商品市況安を受けて資源関連は一服が予想され、円安で内需ディフェンシブ系なども上値は重いと思われる。
寄り前発表の12月の日銀短観で大企業製造業の業況判断指数(DI)は3期連続の改善見込み(予想−27)だが、予想を大きく下回る可能性もあり注意が必要。
指数の日足は、3日足ブルーだが、先読みはピンクで目先下げ止まりから再び上向く可能性を示している。
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