増田足 チャート分析【 2009-11-19 増田足 概要朝刊】
NYダウ 10,426 (−11)
ナスダック 2,193 (−10)
為替 89円35銭/ドル
CME
9,715(大証比+45)
原油(WTI) 79.58 (−0.44)
『米国株式は小反落。経済指標の悪化を嫌気するも、下値は堅かった。』
米国株式は連日年初来高値を更新していた反動や、10月の米住宅着工件数が予想に反して大幅に減少したことを嫌気して利益確定の売り優勢となった。
ただ、超低金利政策継続への思惑から、押し目買いの意欲も強く下値は限定的だった。
大型優良株は総じて小安く、工業、通信・半導体や産金株などが安かった一方、銀行株などは確り。
シカゴで取引されている日経平均先物(12月物)は、9,715円ときのうの大証より45円高く、ADR(米国上場の日本株)は高安まちまち。
為替は、1ドル=89円台半ばで、円高はやや一服となっている。
東京は揉み合い調整含みの相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り3050万株、買いが2150万株で、900万株の売り越しとなっている。)
米国株・CME・ADRはいずれも小動きで方向感を示すまでには至っておらず、寄り付きはきのうの終値付近からのスタートが予想される。
昨日、三菱UFJが超大型の増資を正式発表したが、三井住友FGなどが追随するとの観測もあり需給悪化懸念から相場全体の地合いを冷やす恐れがある。
また、世界株高の中、日本株は唯一調整を続け10月6日の直近安値9,628円に接近しており、これを下抜けてしまうと更に一段安の可能性が強まり注意したい。
今朝の日経は三菱ケミカルによる三菱レイヨンの買収(TOB)を報じており、化学業界再編の流れにつながるか注目したい。
指数の日足は、オールブルー、先読みもブルーと「目先下げ」を示しており、上欄の6色分布図(市場のセンチメント)でも、個別株の波動はさらに悪化傾向。増田レシオでは陰の局に接近してきたが、もうしばらく積極的な買いは控える場面と判断する。。
|