増田足 チャート分析【 2010-1-26 増田足 概要朝刊】
*シンガポールで取引されている日経平均先物は、8時45分現在、10,410円近辺で取引されている。
NYダウ 10,172 (−217)
ナスダック 2,205 (−60)
為替 89円90銭/ドル
CME 10,350(大証比−240)
原油(WTI) 74.54 (−1.54)
『先週末の米国株式は大幅続落。NYダウは約2ヶ月半ぶりの安値、下げ幅は昨年10月30日以来の大きさ。』
インターネット検索大手グーグルや、半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイスが発表した決算はいずれも予想を上回る良い内容だったものの、大幅な上振れ期待を裏切る形となり、利益確定の売り優勢の展開となった。
前日にオバマ米大統領が発表した新たな金融規制案や、中国の金融引き締めの思惑も引き続き相場の重石となり、終日下値模索の動きだった。
大型優良株は全面安で、コンピュータ・通信の下げがきつかったほか、金融関連やエネルギー関連も大きく値を下げた。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は、10,350円で、先週末の大証より240円安く、ADR(米国上場の日本株)もほぼ全面安だった。
為替は、1ドル=89円台後半へと、再び90円を割り込み円高方向に動いている。
週明けの東京は調整(=続落)の相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り1800万株、買いが1810万株で、10万株の小幅買い越しとなっている。)
米国株やCME・ADR安の大幅安に加えて、為替も円高と今朝の相場環境はいずれも悪いことから、寄り付きは先物や国際優良株を中心に売り先行のスタートが予想される。
主力の輸出関連(自動車・電機)や金融関連、さらに市況関連なども一段と手仕舞い売りが嵩むと想定される。
米国の新金融規制案は、早期に法制化されるとは考えにくく、米国株に比べ影響は小さいと思われるが、民主党・小沢幹事長の「政治とカネ」の問題や、今週から国内主力企業の決算発表が本格化してくることもあり、積極的には動きづらい。
また、国内外で注目度の高い経済指標の発表も相次ぐため、その中身を見極めたいとの思惑が、様子見ムードを強めそうだ。
指数の日足は3日足ブルー、先読みもブルーと目先「押し(下げ)」となっており、上欄6色分布図でも、市場のセンチメントは後退していることから、利食いできるものはいったん利食い、新規の買いはひとまず見送りの場面と判断する
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