増田足 チャート分析【 2010-1-21 増田足 概要朝刊】
NYダウ 10,603 (−122) ナスダック 2,291 (−29) 為替
91円25銭/ドル CME 10,655(大証比−55) 原油(WTI) 77.62 (−1.4)
『米国株式は大幅反落。企業決算や経済指標を受け終日軟調推移。』
中国の金融引き締め観測や、米主要企業の冴えない決算を嫌気して利益確定の売りが優勢だった。
12月住宅着工件数の結果が予想より悪かったことも相場の重石となった。
大型優良株はほぼ全面安で、原油や金など商品市況の下落を背景に素材やエネルギー関連の下げが目立ったほか、通信、工業、金融なども売られた。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は、10,655円で、きのうの大証より55円安く、ADR(米国上場の日本株)もほぼ全面安となっている。
為替は、1ドル=91円台前半と、僅かながら円安気味に動いている。
東京は調整(=小幅続落)の相場展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り1910万株、買いが1980万株で、小幅ながら70万株の買い越しに転じている。)
米国株に加え、CME・ADR安と今朝の相場環境は総じて良くないことから、寄り付きは先物を中心にやや売り優勢のスタートが予想される。
市況関連(鉱業・石油・鉄鋼・非鉄・商社)は商品市況の下落を背景に手仕舞い売りが見込まれるほか、金融関連も動意に乏しいと考えられる。
一方、今朝の日経で『パソコン用半導体、DRAM価格上昇』と伝えており、為替も落ち着いていることから、半導体関連銘柄の値動きに注目したい。
また、本日11時に中国は10-12月期GDPなど経済統計を相次いで発表する予定で、良い内容であれば、中国関連銘柄が相場を引き上げる原動力になりそう。
指数の日足はトレンドを示す25日足はピンク(上昇)を維持しているが、目先3日足や先読みはブルー(下降)となっている。
上欄6色分布図でも、利益確定売りが継続し「上昇の崩れCパターン」が増えていることから、本日は「下げ止まり(はらみ)」に期待しつつ、様子見の一日と判断される。
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