増田足 チャート分析【 2010-1-08 増田足 概要朝刊】
NYダウ 10,606 (+33) ナスダック 2,300 (−1) 為替 93円30銭/ドル CME 10,745
(大証比+45)
原油(WTI) 82.66 (−0.52)
『米国市場はNYダウが小幅に続伸し、ナスダックは小幅続落し手引けた。』
今晩の米雇用統計(12月)を控えて利食い先行の場面もあったが、有力企業(GE、バンカメ)への投資判断引き上げなどを支援材料に、徐々に持ち直して終わった。
大型優良株は高安まちまちで、銀行、通信が買われ、一方、産金株やコンピュータ・半導体関連が売られている。
シカゴで取引されている日経平均先物(3月物)は、10,745円ときのうの大証より45円高く、ADR(米国上場の日本株)はほぼ全面高となっている。
為替は、1ドル=93円台前半へとドル高円安に推移している。
週末の東京は利食いをこなしつつ底堅い展開が予想される。(寄り前の外国人動向は、売り1230万株、買いが1940万株で、710万株の買い越しとなっている。)
CME・ADR高にドル高円安と、今朝の相場環境はまずまず良いことから、朝方は先物を中心に小高く始まると思われる。(寄りでのミニSQは波乱なく通過する見通し)
特に、菅・新財務大臣の発言を機に、再び円安に傾向きつつあることから、きのう利食いが出た自動車など、輸出関連株に買い戻す動きが見込まれ、指数を下支えすると思われる。
さらに、三井住友FGの公募増資発表に伴う「目先アク抜け」から金融セクターもやや持ち直しており、今朝の米金融株高もあいまって、この動きは続くと見られる。
一方、今朝の海外商品相場はひと休みしていることもあり、市況関連は総じて足踏みか。
三連休前・米雇用統計待ちといった要因で様子見姿勢は強まると思われるが、ここ地合いの改善から値保ちはよく、全般に底堅さの見られる相場つきが想定される。
指数の日足は、日経平均・TOPIXともに上向きのエネルギーを維持しており、上欄の6色分布図も改善傾向にあることから、ここは引き続き「押し目買いスタンス」で臨む場面と判断される。
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